広い空

空に移る雲
風が穂を揺らして、遠く流離っていく
どこまでいくのか
そしてどこで消えるのか
誰にもわからないままに、凪ぐ
途端に行き場のなくなった感情が呼応する

まあるい星をあてもなく歩き回る私とはまったくの別物で
羨ましく感じるのはただのねたみ
ないものをほしがるのは、きっとひがみ
けれど自由な心を待っている
とんでもなく広い空の下
見上げる場所では、壮大な大地が私を迎えてくれる