堕天使

堕ちていく
誰の手も借りないと振り切って
純白の天からの御使い
黒く浸食されていく

僕を呼んだのは誰
迎えにきたのは誰

ほら 御使いの手が僕に絡まる
どこまで連れていってくれるの
僕の手を引いてくれるの
堕ちてしまった僕はもう見捨てられる定め
純白の天使には戻れない

堕天と名付けられた僕の罪
全てを補える訳じゃない

悪まで堕ちずに
天まで清らかになれず
せめて白い装束で身を清め
僕らは罪と罰を忘れずに生きることを歌おう

堕天の名を持って
静寂を破って聞こえる声を
知らず耳を澄まして
悲恋を 願望を 真実を
どれも偽りなく続けられていく・・・

それは黒い天使の口ずさむ歌