背中にあるモノ

まだ小さく幼い翼
はためかせて飛び立とう

まだ無垢で美しく
何物にも染まっていない

羽は後ろにゆっくりと育っていく
自由にはえるものじゃなく経験を元に巣立っていく

名残惜しいとか出来ないとか
そんな我が儘は許されない

飛び立つための翼は
きっと誰の背にも
小さかったり大きかったりしながら存在して
多様に羽ばたいていく

空から見下ろす誰か
御白の翼を
どうか背中を押して

叶わぬ願いを聞くのは静寂だけなのに
言葉にしてしまう
それだけの弱さをまだ持っているから