ユクサキ

灯火はひかり 空にとけて
羽ばたきはかすか 瞬くまま
静かなる楽園は蜃気楼のように
得たものも きえる定め

小鳥は囀り 虹はたかく
すめらぎはうつつ とばり落ちて
歌あふるる楽園は瞳を閉じて
新しく 残る定め

冷たいむくろ 重なり合い
腐敗は不変 見えない楔
生死集める楽園は裁きを待つように
こくこくと 過ごす定め