戒め〜無用なものに縛りついたイキモノ

僕達はこの手一杯に希望掲げ時を過ごす
僕達はこの体一杯を戒めで縛りやり過ごす

空っぽの中身にいくら水を流し込んでも
溜まる思い出は僅かもう二度とすごす事の出来ない日々が
それこそが幸せ

どれほどの悪意が体を貫いて
思われる痛みに心蝕んで
憎しみは更なる闇を育て
いつか飲み込まれていくのだろう

いつくしむこの世界にこんなにもちっぽけな感情を隠し
僕達はこの足で歩ける距離まで歩むことを忘れないようにしよう

意思の無くなった体をかき抱いて声をかけ続けても
戻ってくる意識は既に力無く忘れられてしまった日々が
それが手放せない

どれほどの苛立ちで睨み付けられ
悲鳴で騒ぎ立てても
この答えは決して違えないと
時に流され狭間へとたどり着く前に

僕達はこの手にどれだけのものを携え
この耳でどれほどの声を聞き選ぶのだろう
僕達はこの足でどれだけの真実にたどり着き
この目にどれほどの色を見分けるのだろう

真実にたどり着くのはいつ?
僕達全てが息絶える前にこの戒めで雁字搦めになるだろう