Speech * 001~
- 人を見て判断するかい?時に利口になりな、冷静にね。あんなのにまともにとりあってたら疲れちまうよ、いいかい。これは最後の忠告だよ。関わるのは止めときな。人の好意を受け取ってくれることを願ってるよ。
- 私に何を求めているの。私は何をやってもあなたの理想に近づくことができないのに、どうして試すように私にかまうの?いっそ無視すればいい。視界に入れなければいい。もしどうしても必要なのだったら人形のように愛玩(あい)したらいい。
- 勘違いをしないでね、私は誉めてなんかない。どっちかって言うと貶してるのよ。
あ、なにその目。疑ってるの?バカバカしい。…笑い上戸?やめなさいってば。本当にキレるから。いいのね?
- 知らん顔するってのかい。アンタもうこの道通さないからね、覚えておくんだよ。
馬鹿を見るのはアンタなんだ。人様に迷惑かける前に手前でやることがあるだろう。分からず屋ってのはこれだから困る。
- あたしはあんたに話してるの。あんたはどこを見てるの?視線は定まらないし、言葉も発しないわで一体どうしてくれるわけ?いくら温厚なあたしでも怒るからね。あたしは、あんただけのためにここにいるわけじゃないの、これでも忙しいの、引っ張り凧なの。もういくから・・・って可愛いことできるんじゃない。最初から正直になれば良いのに。
- 何言ってんのよ、半人前の君だから頼んでるのに。これも試練だと思って、…もぅ、少しくらい先輩を敬って、働こうとは思わないの? ・・・仕方ないなぁ。じゃぁ、お姉さんが手伝ってあげましょう。・・・何、文句あるの?わざわざ仕事をゆずってあげたのに。
- こんなのお安いご用だけどさ、わざわざ私に頼むもんでもないだろう?私は高いよ、ちゃんとわかって言ってるんだろう?・・・ならいいんだけどね・・・あたしはわざわざ仕事を選んじゃいないよ、選べる立場でもないしね。危ない橋でも渡るつもりさ。ただ・・・昔馴染みのお前にかかわって欲しい話じゃないだけだ。・・・おっと。小言を言いたいわけじゃないよ。それにあんたがどうしてもって言う仕事をあたしは断れるわけがないんだ。
- なんだってんだい、騒々しい。このあたしの前で騒ぐたぁ良い度胸してんじゃないの、とっと失せな。ここは手前が暴れていいところじゃない。それにあたしの管轄だろ?あたしの言うことを聞けないやつはみんな牢屋行きだよ。働かないやつなんているだけ無駄だね。家畜と一緒に育ててやるよ、生ゴミでも食ってな。
- しつこい馬鹿は嫌われるからさっさと腹括りなさいよね、この大ボケ。なんっで、そんなに半端なの。中途半端に言い寄るから、怯えられんのよ。一歩間違えばストーカーなんだから通報されないだけよかったと思いなさい。・・・ってどうしてそんなに鈍いのよ、じれったい。・・・もういいわ。無理よ、私に迷惑かけないようにやって。
- この仕事は正確さが命よね、君。張り切って行ってらっしゃいな。成功するとわかっていても不安は抜けないものだけど、君を信じてるから。・・・言葉だけじゃ信じられないって顔ね。どうしようか、何か希望はある?ある程度のことだったらやってあげる自信はあるよ。それとも、ご褒美にしようか。約束ね。
- 兄ちゃん、真面目に答えてね。名前もわからない女の子がいるの。いっつも一人で窓から僕たちを見ているんだよ。でね、目が合うと思いっきりそらすの。ひどいでしょ?…友達になれるかな。だって寂しそうだから目が離せなくて…んだよ、笑わなくたっていいじゃん
- よろしいですか、姫。年頃の娘がそんなにお転婆ではもらってくれる方もいなくなってしまいますよ。さあ、鏡をご覧なさい。今日はパーティーですもの。うんとお洒落をしましょうね。わたくしの見立てでさらに綺麗になりましょう。
- 姫様は本当に美しいです。これで今日の玉の輿作戦は圧勝です。ほかの娘は皆引き立て役のようですね。皆様も姫様が貧乏貴族だと思うことはないでしょうし、折角の後ろ盾をよいものにしてきてくださいね。私は後ろに控えていますので何かありましたらおよびください。
- 今の時代見合いなんて時代錯誤でしょ。私は仕事一筋でやってくの。指図される筋合いもないでしょう?人といたって煩わしいだけで良いことなんてなかったし・・・特に男は最悪なの、冗談はやめてね。・・・もう一度言ったら、私出て行くから。わ・か・っ・た?
- 何をしているのですか!!けがをする前に早く降りてきてください。あ…すみません。強く言い過ぎましたか。でもいいですか、動いてはいけませんよ。わがままをおっしゃられても、わたくしそこまで行くのが難しくて。がんばりますので泣かないでくださいませね
- こら!!・・・まったく。別人じゃないか。面の皮が厚いってこれだから嫌だね。生きるためにだったらやるなとは言わないよ。ただ実力をわきまえろと言ってるんだ。成功しないことを何度やっても結果は変わらないだろう。教育してやるよ、このあたしが直々にね。ついてくるかい?あたしの屋敷にはアンタと同じ年頃の子もいるからいい友達になれるだろうよ
- わたくしの心を矢で打ち抜いたはあなたですわ。間違えるはずがございません。この両目でしかと夜空を颯爽と駆け抜けるあなたを見たのです。ああ・・・その美しい御髪、瞳・・・根拠など求めるのが間違いですわ。恋する乙女はどのような障害でも乗り切れますのよ、さあわたくしに身を任せてご覧なさい。悪いようにはしませんわ
- あのねぇ、何だってそう我が儘なのかしら。こんなに良い人そろってんのよ。きっともう無いわ、あんたを娶ってくれる物好きなんて。若さってのも武器なの。今の内に妥協しなきゃ痛い目みるわよ。あたしも応援したげるから、いい物件よ。逃せないわ
- 兄さん、私、義姉にするんだったらあの人は駄目だと思うわ。腹んなかで何考えてるかわからないもの。きっと保険金目的で殺されるわ。じゃなきゃ兄さん医者だもの。遊ぶ金欲しさに包丁を携えてくるんだわ。まぁこわい。ねぇ当分は私で我慢してよ。家事でも何でもしてあげるからさ。
- ちょっと聞いてますか?人の話を聞くときは!!話してる人の目を見てはなしましょう、って小さい子でもご存知ですよ。…もしかして、馬鹿にしてます?顔は、こっち。なんで目が泳いでるんですか。疚しいことでも…ってぇ!!いい加減にしてください
- 意地でも手に入れたいって思ったなら走り回るくらいしたらどうなのよ。女心のわからない男はこれだから…いいわ。ここはフォローしてあげる。貸し一つよ…いいから全く煮え切らないわね。とっとと迎えに行ってあげなさい。今頃は後悔してるわよ、優しく、話聞いてあげるのよ
- 許せませんわ。この私がお相手しようと言ったのよ?なんなの、あの顔は。・・・あなたもいい加減使用人のくせに態度が大きいわね。私の方が絶対綺麗だわ。そう思うでしょう。違うって言ってご覧なさい。思い知らせてあげるわ
- この気持ちだけは私のものなんだよ。好きなの。…どうしても、諦められないの。私だって馬鹿だって思うよ。でも好きなの。だからごめんなさい。許して。まだ、私に答える余裕がないの。嬉しいけどもう少しだけ、時間を頂戴?…遅いかもしれないけれど答えは出すから。
俺は一度もお前が欲しいなんて言うことはねぇよ。縛るつもりも縛られるつもりもねぇって最初に言ったよな。なんで女って言う生き物はこんなに我が儘なんだ?俺が必要でないものを側に置いておくわけねえだろうが、この考えなし。
- 僕の名前を呼ぶなんて許さないよ。所詮君は僕の下僕なんだからさ。…口答え好きだね。そんなにお仕置きされたい?・・・もう一度呼んだら、どうなるかわかってるよね?とても楽しみだ。
- ・・・何だよ、文句あるんだろ?そういう顔してるよ、お前。はっきり言ってくれた方が清々するんだよ。すまし顔しやがって、そうやって高みの見物して俺らを馬鹿にしてたんだろ?いつも鋼の精神力で我慢してるけどたまには吐露してみろよ。なあ、お前何様だよ。・・・俺にはいえないってか。呆れて言葉もでねぇよ。
- なんで容姿は美しいのに心根が腐っているのだろうな。それに社交辞令ってものを知らず、のぼせ上がる馬鹿どもの相手などしたくもない。・・・もっとも理想通りの女なんてそうはいないだろうが、それでもあれは最低だな。媚を売ることばかり達者で人の粗ばかり探しているじゃないか。
- 仕方ないな。買ってやるよ。欲しいものをどれか一つ選んでこい。・・・いいか、一つだぞ。二つは無理だからな。・・・お前、でっかいなぁ、どっからもってきた、ん?・・・って高。・・・これにしないか?おおまけにまけて、これも付けてやる、な?
- 僕に君の命を、ちょうだい。ほんの少しちくってするだけだよ?ちぃっとも痛くないよ。ね?人助けだと思って。お願い。ちょっと頼まれちゃってさ、断るのも癪だしねぇ。だから、僕のために、死んで。・・・殺されるのに理由なんてちっぽけなんだよ。気まぐれに聞こうか。今際に残す言葉は?
- あ、動かない方が身のためですよ。力が入ってこの指が切れちゃうかもしれませんね。決まりは決まりですから。でも安いもんじゃないですか。重大な約束、白紙にしておいて指一本。これもあなたの働き故でしょうかね?逃げれます?地の底まで追いかけますよ、この私の命に代えて。
- いいか、俺の合図で息を止めろ。このどぶ川に飛び込むからな。返事は。・・・苦情は受け付けないけどな。今はそんな暇ねぇんだよ。…うるせえ、黙らせるぞ。ああ、時間ねえんだって。お前、先行ってろ。俺は後から迎えに行く。ちゃんと下で待ってろよ。帰ったら承知しねぇ。わかったな。よし。じゃ、後で。無事だったら会おうぜ。
- 結婚するってマジ?姉さんが?どんな奴捕まえたんだよ?え、医者…やったじゃん。ドジな姉さんには丁度良いかも。これで怪我してもたダダ。掴みはばっちりってか。応援するから、がっちり捕まえておけよ。これで最後かもしれないんだから。いいか、猫被って、黙ってろよ。俺も付いてってやるから。
- あの馬鹿。相手が良いって言ってるうちが華なんだが。如何せん素直じゃないんだなぁ。協力したろーじゃないか。嬉しいだろ?…あ、テメェ嬉しいって言えよ。素直じゃねぇなぁ、相変わらず。